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コーヒーの美味しさを知らなかったオーナーがコーヒーを生業としてスタートしたのは1972年。恩師襟立博保氏の芳醇で重厚かつ滑らかな味、軽やかな喉越し、キラキラ輝く1杯の珠玉の液体との衝撃的な出会いがあったその時からだ。
他店と大きく異なるのは、今までコーヒーを美味しいと思ったことのない人々やコーヒーが飲めない人に「深炒コーヒー」の美味しさを解りやすい言葉で伝え続けていること。紅茶しか飲まなかったが、今では自宅で毎日コーヒーを抽出するというお客様がダフニには結構いる。
桜井氏は「私はコーヒーの味/コーヒーの美味しさを知らない人々のために、コーヒー好きになる入り口の店として、喉越しが軽やかでコクのある爽やかな後味のコーヒーを創る事、また全くの素人が自宅で失敗なく抽出できて時間が経っても味の変化の少ない豆を提供するための努力と焙煎の煎り止めは工夫している。」と言う。
一流珈琲店の深炒り豆は、店で飲むのと同じ味に自宅で抽出するのは至難の技である。しかしダフニの豆は全く同様に淹れるし抽出を工夫すれば店よりも美味い。お菓子や料理がこれほどマッチするコーヒーも珍しく、コーヒーに馴染みの少ない人々のために創りつづけるオーナーの心意気が伝わってくる。
深炒りモカはチョコレートのイメージで取り組み、浅炒りモカはネーブルオレンジのようにソフトな品の良い甘酸っぱさを求めている。
店頭にはシメギハラーモカ、マタリクラシック、イルガチェフがならべられているが、お客様の味覚がもう少し深炒りに慣れてくれば上質モカを1〜2品増やしたい意向である。お客の大半は自分が飲むコーヒーを購入するこだわり派男性。
「仕事は人なり」との師の教えを守り、自己形成に励むかたわら「品性ある味の追求」に年月を重ねている。
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